ソレタンシュ工法
概要
ソレタンシュ注入は、フランス国ソレタンシュ社からライト工業が昭和46年(1971年)に技術導入したものです。導入以来30数余年経過しました。その間「ソレタンシュ注入」は我が国の注入の在り方に新しい方向を示しながら、国内で数万件にのぼる実績を重ねてまいりました。この豊富な実績は、技術の確実性、安全性において高い評価を得ており、注入工法の信頼性に大きく貢献しています。特徴
ソレタンシュ注入の原理は同じ対象地盤に二種類の材料を注入するところにあります。一般に地盤は、粒度や透水性の異なる層から成り立っています。その性質の違いは原地盤強度や透水性において不均質な状態を形成しています。このような地盤に対しては、まず一次注入としてセメントベントナイトのような経済的で比較的強度の高い材料を注入し、水みちや空隙の荒詰め注入を行います。これにより改良対象地盤を均質化し、二次注入材の逸走を防ぎ、かつ地下水による希釈を防止します。
二次注入材は浸透性に優れた注入材を使用し、比較的小さな注入速度で注入します。これらのことにより確実に土粒子間へ浸透注入がなされ合理的な地盤改良が可能となります。
- 注入材を所定の位置で一定の範囲で均一かつ計画的に注入
- 吐出口を設けた注入外管(マンシェットチュ-ブ)を用い、所定の深度や位置で計画的な注入を行います。
- 注入位置は注入パイプの上下により任意に変更可能
- マンシェットチュ-ブ内にて、ダブルパッカ-を装着した注入内管を移動、任意の位置で注入が可能です。
- 同一か所において異なった種類の注入材を繰り返し注入できる
- マンシェットチュ-ブを用いることで、同一箇所で何度でも注入することが可能です。
- 更に注入を必要とする際にも地盤を乱すことなく容易に再注入できる
- マンシェットチュ-ブを用いることで、追加注入の際には削孔の必要はありません。
- 削孔と注入の作業工程を分離して進めるため、作業の機動化、省力化、簡易化を図ることができる
- 削孔工と注入工とは、異なる機械による別作業となります。